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Cinema 4D 2024.3 アップデートについて

2024年2月,Maxon Oneのアップデートに伴い,Cinema 4Dのバージョンが2024.3になりました.

幾つかのアップデートがありますので,紹介していきます.

目次

Cinema 4D 2024.3

Substance 3Dアセットの連携強化

Substance 3Dアセットの.sbsarファイルをCinema 4Dへドラッグ&ドロップするとRedshiftノードマテリアルに自動的に変換され使用できます.ノードマテリアルの内部にはSubstanceノードで.sbsarファイルのパスを指定して読み込まれるため,これを手動で作成してパスを設定してもよいです.

Redshiftのノードマテリアルに.sbsarが対応

標準/フィジカルは使用方法が異なるので注意
標準/フィジカルレンダラーでSubstance 3Dアセットを使用する場合は,機能拡張/Substance Engine/Substanceを読み込み…から読み込むか,レンダラーを標準/フィジカルに変更したうえで,Substance 3DアセットをCinema 4Dインターフェイスへドラッグ&ドロップします.

カプセル

アセットブラウザにはSubstance 3Dアセットが40種類追加されていますので,これらを使用するのもよいですし,アセットがすでにある場合は前述の方法でシーンに読み込んで使用できます.読み込んだSubstanceマテリアルはアセットブラウザへ登録するのも良いかと思います.カプセル化できるということは,Substanceマテリアルを直接アセットブラウザに登録することができ,以下のようにプレビューも可能となっています.

追加された.sbsarマテリアルライブラリ

Substanceマテリアルは独自のパラメータを持っており,それらを調整してさらに変更することができます.これはマテリアルを作成する元のアプリケーション側で定義されるものなので,その作業が出来る場合は各々が作成したSubstanceのリソースを上手く利用することができます.

マテリアル固有のパラメータ

Substance 3D Asset ライブラリから多数の.sbsarファイルをそのままRedsfhitで使用することができます.こちらのサービスからダウンロードして利用しても良いでしょう.

https://substance3d.adobe.com/assets

マトリクスオブジェクトの描画サイズ

マトリクスのエディタ上でのサイズを調整できるようになっています.サイズが大きすぎたり小さすぎたりエディタ上で見づらい!というケースもあったかと思いますが,簡単に調整できるようになりました.ありがたい.

マトリクスオブジェクトの描画サイズ

実行中のモデリングコマンド機能の中断

モデリング機能の中には処理負荷の大きなものもあり,ほとんどのモデリングコマンド処理中にESCキーを押すことで中断できます.しかし,中には大量のメモリを割り当てるもの(サブディビジョンによる多量な細分化など)には中断できないケースもあるようですので,過信は禁物です.

アセットブラウザ

アニメーションアセットにマウスオーバーでプレビュー再生が可能になりました.地味にありがたいアップデートです.

アセットブラウザ上でマウスオーバーによるモーションプレビュー

USDエクスポート

PSRアニメーションをサポートがされました.私がUSD自体を使用する機会がなく,あまり詳しいことまでは分かりませんがアニメーションの出力ができるようになったとのことです.

glTFエクスポート

スキンアニメーションのエクスポートがサポートされました.試しにCinema 4Dのキャラクターアニメーションをglbで出力してPlaycanvasで読み込んで再生してみたところ,問題なく再生できました.やったね!Cinema 4Dのモーションライブラリも揃ってきましたし,色々遊べそうです.

Playcanvasで読み込んでみた

Cineware UE

Unreal Engineとの連携強化

UnrealエディターからCinema 4Dのパラメータを直接編集可能なオプションが追加されました.

Cinema 4D用のDatasmith Direct Linkのパフォーマンスが大幅に改善されたとのことです.こちらはUnreal Engine5.0以降でのみ動作し,Cinema 4D 2023.0以降が必要とのことです.UEの使用頻度が高いユーザーにとっては重要なアップデートですね.

Redshift 3.5.24

Apple M3チップへの最適化

M3チップ搭載Macでハードウェアレイトレーシングを使用できるようになり,パフォーマンスが向上します.が,私はMacユーザーではないので効果のほどは未検証です.

GoZ

ダイナミックサブディビジョンをサポート

Matcapのサポート

今回のアップデートでは他ソフトとの連携回りが強化されています.Substanceアセットの利用は多くの方に利便性をもたらしてくれると思いますし,個人的にはglTFのスキンエクスポートやCineware for Unreal Engineのアップデートももうれしい内容でした.

すべてのアップデート内容とバグフィックスについてはこちらのページで確認できます.

https://support.maxon.net/hc/en-us/articles/8658038724124-Cinema-4D-2024-3-1-February-22-2024

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この記事を書いた人

Cinema 4Dを使用したCG制作を行うフリーランサー.
MAXON認定 Cinema 4D マスタートレーナー

自身の経験を元に後進のために当サイトを開設し運営中.
制作業務のほか,Cinema 4Dの個別トレーニング,企業向けトレーニング,メンターサポートなども行っています.

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