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作って覚える フライングロゴ編 3

前回はスプラインラップデフォーマのパラメータの紹介をしました.今回はスプラインラップでアニメーションを作成していきます.作成するアニメーションは次のようなものです.前回の記事でパラメータの理解がある程度できたらどのパラメータを使っているかなんとなく想像できるのではないでしょうか.ツイストしているのでツイストデフォーマも使っているように見えますが,実はスプラインラップのみで完結できます.

目次

オフセットアニメーション

タイムラインを「0」フレームに移動させます.一番最初のフレームに移動するショートカットは「Shift + F」です.よく使うので覚えておきましょう.

タイムラインを「0」に合わせる

スプラインラップを選択し,「オブジェクト」タブを開き,
「軸」…「+X」
「オフセット」…「100%」(※「0」フレーム目でキーフレームを記録します)

「終了」…「200%」
「モード」…「長さを保つ」
「終端のモード」…「延長」

にしておきます.「終了」を「200%」にしてオブジェクトの長さを大きくしておきます.長くする理由はよりダイナミックな形状変化にしたかったためです.

スプラインラップのパラメータを調整する

タイムラインを「90」フレームに移動して,
「オフセット」…「0%」
でキーを記録します.アニメーションを再生(F8)させるとオブジェクトがパススプラインに沿って移動してきます.ただし,90フレームの時点では「終了」を「200%」にしたこともあり,まだ変形した状態になっていますので,スプラインラップ自体の強度も徐々に無くしていきます.

タイムラインを「65」フレームに合わせ,スプラインラップの
「強度」…「100%」
でキーを記録します.
続けてタイムラインを「100」へ移動して
「強度」…「0%」
でキーを記録します.これでスプラインラップの変形中に少しずつ効果が消えていき,100フレーム目では完全に元の状態にもどるようになりました.

強度も減少させていく

操作に慣れてきたらタイムラインウィンドウ(Shift + F3)を開いてキーのタイミングやFカーブモードでモーションを調整してみても良いです.

タイムラインウィンドウのドープシートでキーの位置を調整したり

タイムラインウィンドウでTabキーを押すとFカーブモードになります.ここでモーションカーブを変化させてアニメーションの緩急を調整してみてもよいでしょう.

Fカーブモードでモーションを調整したり

キーを記録するだけでもそれなりのアニメーションにはなりますが,タイミングや緩急はアニメーションづくりの上でとても重要な要素です.最初の内はキーフレームが増えてくるとそれどころではないかもしれませんが,次第に慣れてくるものです.

回転の変形アニメーションを作成する

さらに印象的な変形にするためにツイストを加えてみることにします.ツイストデフォーマもありますが,ここではスプラインラップのツイスト機能を使います.回転のパラメータを開き,
「スプラインの回転」の関数グラフの右側のポイントをY軸の「1」に移動させ,左側のポイントはX軸の「0.2」付近に移動させます.これでオブジェクトがパススプラインの終点付近の時は大きくツイストし,始点に近づくと徐々にツイスト効果がなくなります.

回転パラメータから「スプラインの回転」の関数グラフを調整する

スプラインラップは結構便利

スプラインラップは基本的にはパススプライン上に沿ってオブジェクトを移動・変形させるデフォーマですが,サイズや回転も制御できるので様々な用途に活躍してくれます.

スプラインを生成するMoSplineやトレーサーといった機能とも組みわせたりできるので,工夫次第で面白いアニメーションを作成することもできるでしょう.

個人的には数多いデフォーマの中でも使用頻度は比較的高い方ではないかなと思っています.

今回は短めの内容ですが,ここまでとして,次回はこのオブジェクトの上にテキストを乗せるアニメーションを作成していくことにします.

ここまでのデータはこちらからダウンロードできます.

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